とやまテロワールベジの旅

とやまテロワールベジの「初夏の営み」を知りたくて、2024年5月末農家さんたちを訪問しました!水田率の全国平均が 54.2%に対して、富山県は96%! 全国 1 位を誇っております。富山県の水田率が日本一なのかというと、 黒部川や常願寺川などの急流河川の流域には 全国でも珍しい扇状地が広がっており、扇状地の地下には大地に浸透した水を大量に蓄える帯水層(たいすいそう)という地層があって、 地下水が長い年月を経てゆっくりゆっくり湧き出ています。不純物を濾過する花崗岩と水の旨味を高めるいろんなミネラルが豊富な岩石の1 つの地質が存在する日本でただ 1 カ所の場所なんだそうです!まずは富山県の中でもさらに名水のまち入善町へ。苗を植え終えたばかりの田んぼには水がたっぷり貯えられ、雪解け水がジャブジャブ流れる音があちらこちら、米どころであり名水県を象徴するテロワール感じる時期。今回訪問したのは名水にんにく(入善町)、新川きゅうり(入善町・朝日町)、成政らっきょう(富山市)です。どの野菜もまさに旬のハシリのヌーヴォー期。豪雪地帯の富山県からおいしい野菜出荷スタートしますよ!といわんばかり。こんな時期に訪問できるなんてなんだかWKWK♪しますね!

①蒼ファーム「名水にんにく」(入善町)

蒼ファームは立山連峰から流れる清らかなく黒部川の伏流水と寒暖差おいしお米と大豆をメインにつくっております。常に新しいことに挑戦し続けたいとにんにく栽培もはじめて6次産業化にも挑戦し品種や地域に合った肥料体系・作業体系を確立し、おいしいにんにくを安定して生産できるよう体制作りに取り組んでおります。もともと富山県はチューリップの大産地でもありゆり科の作物に適した地域。雪の下で数か月じっくりじっくり名水を育んで大きくなるためえぐみがなくすっきりとした名水にんにくに育ちます。この時期は新芽をにんにくの芽として出荷しておりました。

②新川きゅうり出荷組合「新川きゅうり」(入善町・朝日町)

「新川きゅうり」は、昭和50年ごろから新川地域で約50年以上栽培されている伝統的なきゅうり。黒部川の伏流水と牛糞ともみガラなどの自家製堆肥をたっぷりあげてそだった皮がうすくほんのり甘くてポクっ♪とした味わいのみずみずしいきゅうりです。
現在は入善町と朝日町の5軒の農家で「新川きゅうり出荷組合」をつくり栽培しており、入善町の若手農家広瀬琢磨さんは1億円産地にしたいと志高くがんばっております!

①大沢野らっきょう出荷組合「成政らっきょう」(富山市寺家(大沢野))

戦国武将の佐々成政が大沢野地域に球根を植えた伝承にちなんで命名された約400年以上栽培されている伝統野菜。佐々成政は10代の頃から織田信長に仕え、武勇を発揮し「黒母衣衆」(くろほろしゅう:織田信長の親衛隊)の筆頭として数々の戦場で戦功を挙げた人物。そののち、越中国(現在の富山県)の大名にまで出世を果たしたといわれるお方が植えられたともいわれる伝説のらっきょうを栽培している大沢野らっきょう出荷組合の代表加藤正俊さん(76歳)。現在組合員11人が計80アールの畑で栽培しているが高齢化しており年々収量が減っているまさに絶滅危惧種の門外不出のらっきょうです。 

成政らっきょうの碑があると言われる姉倉比売神社(あねくらひめじんじゃ)

とやまテロワールベジとは?

3000m級の立山連峰から僅か10kmの幅の大地を潤しながら、深さ1000mを超える富山湾に流れる豊富な雪解け水を利用した栽培。ダイナミックな地形がもたらす類稀なる自然の恵みと気温差・風・雨・雪などの厳しさに忍耐強く向き合ってきた越中富山の人と技。これらが織りなす土地の個性を感じられる名水野菜・果物・花など

おいしい!WKWK♪とやまテロワールベジがたくさんデビューすることを願って(^O^)/🌟

投稿者プロフィール

小堀 夏佳
小堀 夏佳愛の野菜伝道師
野菜に魅せられ、全国津々浦々を駆け巡り、愛とWKWK♪ (ワクワク)をモットーに、野菜のトータルプロデュースを展開中。座右の銘は、「野菜(Yasai)には愛(ai)がある!」。日本野菜テロワール協会代表理事