令和5年度ながさき農業オープンアカデミーで農業を担う若手農業経営者・新規就農者を対象に、2023年8月3日一支国博物館で登壇させて頂きました。オンライン参加で長崎県全域のみなさまへ「つくる」私たちが伝える~売るちからと題して農産物のマーケティングや流通についてをお話致しました。そして最後に壱岐島テロワールと題し壱岐島のみなさまへのエールを込めて講演させて頂きました。壱岐は壱岐牛、水稲などが主幹作目で、ながさき黄金、いちごやアスパラガス、メロンなどの産地でもあり、壱岐うに、アオリイカ、ケンサキイカなどの水産物にも恵まれ、壱岐焼酎などもあり食文化豊かな島です。弥生時代には「一支国(いきこく)」と呼ばれ、中国の歴史書『魏志』倭人伝にも登場する重要なクニであり、 脈々と長い歴史が刻まれてきた本当に素晴らしい島です。
人生初の壱岐島へ!
まずは飛行機で昼食をと思ったら、羽田空港のお弁当屋さんで大好きな崎陽軒のシューマイ弁当がもりもりに積んであり(笑)これは買わねばと、安定的なおいしさをゲットしていざ出陣!飛行機からは富士山も見え何ともありがたい景色🗻
ようこそ壱岐島へ!
博多港からジェットフォイルで約70分。長崎県の離島ですが、福岡から訪れる方が多いようです。
前夜祭で壱岐のおいしい食材を堪能
まずは到着して、壱岐食材を堪能することから。そして、麦焼酎発祥の地。壱岐では麦や米の栽培も昔から盛んなことから、壱岐の雄大な自然が育んだ本格麦焼酎壱岐焼酎とともに堪能。まさに壱岐テロワールなおいしいひととき。
朝の壱岐島
まさに漁港というか海の近くなんですね。ホテルから見える朝日がきれいでした!
講演会場:壱岐私立一支国博物館へ
1700年ほど前、壱岐島は国際的な脚光をあびていました。朝鮮半島と九州本土との中間の位置にあり、原の辻遺跡には東アジア最古の船着場が、中国大陸系の高度な技術で築かれていたと言われております。そして279基の古墳を含む482箇所の遺跡があるといわれる壱岐島。縄文時代の遺跡から元寇・鯨組に関する中近世の遺跡まで通史的に歴史を知ることができ、日本を代表する遺物もたくさん出土しているとのこと。壱岐のことを知ることで当時の東アジアの社会情勢や時代背景についても知ることができる壮大な歴史資料館です。また、国指定特別史跡「原の辻遺跡」を一望できる場所にあり、弥生時代の原風景を守り、遺跡からの眺望を損なわないように、周辺環境と調和した「自然と共生」を実現しているといわれる、世界的に有名な建築家、故黒川紀章氏の最後の遺作。今回、このような素晴らしい場所で登壇させて頂くことはとても光栄なことで感謝でしかないですね。
講演「つくる」私たちが伝える~売るちから
壱岐島テロワール
佐世保、雲仙、島原など長崎県本土はもちろんのこと五島や離島の方々など、ながさき農業オープンアカデミーの受講生が講義と遠くからはオンライン参加して頂きました。夜もよなよな農語り、翌日には女性農業者たちとランチ会も。壱岐の第一次産業はこだわりの方が多くとても熱いですね。もっと壱岐のこだわり食材を知って食べてもらいたいと強く感じました!
壱岐テロワール視察
原の辻遺跡
魏志倭人伝(ぎしわじんでん)の「一支国」の王都に特定された国の特別史跡。遠くには竪穴式住居後が見え、リアルな歴史の教科書のような場所。赤米の原風景が広がる。
原の辻遺跡ひこひなもりでランチ
壱岐市農林課で壱岐の農業の取り組み概要をお伺いしました。
壱岐テロワールベジ(アスパラ)
JAアスパラガスの部会長をつとめる平野さん、副部会長さんの畑を視察。今のアスパラの現状をいろいろお伺いする。JA壱岐市のアスパラ部会は、70人全員が減農薬・減化学肥料による「環境保全型農業」に取組み、「エコファーマー認定証」をうけるという、アスパラ生産団体としては全国では初めてのケースでそれも、出荷の選果基準がとても厳しいとのこと。そのため、クオリティーがとても高いのに全国的に壱岐島産としてはまだ認知度が低いのが現状。高級和牛の壱岐牛の堆肥をつかっていることもありとてもみずみずしくて甘いのが最大のウリポイント!春アスパラ(2~5月が旬)で甘味が強く香り豊か。夏アスパラ(6~10月が旬)で皮が薄く根元付近まで柔らかいのが特徴だそうです。
壱岐テロワールベジ(離島生まれのミディトマト)
壱岐の大地が育てた「あま壱岐」トマトの壱岐の潮風さんへ訪問。この時期はトマトがないのでトマトジュースを頂きましたが、めちゃくちゃ甘くて濃厚でした~🍅事務所がある場所も壱岐の海を一望できる素晴らしい風景。ここで壱岐テロワールカフェやりたいな~♪そんな憧れの素敵な場所でした。
壱岐テロワールベジ(小菊)
いきな小菊でブランドがある壱岐島産お盆の小菊。生産者約40人が約800㌃で栽培しているとのこと。今回は若手農家で壱岐の小菊農家の期待のホープ日高将希さんの小菊畑へ。葉の落とし方や栽培の苦労などいろいろお話をお伺いし、同じ志の若手の仲間が壱岐にもうひとりはほしい!とのこと。お盆の小菊という作型から、なかなか若い担い手が少ないのも現状ですが、この笑顔を見れば、熱い志をもって農業していることがわかりますね!
壱岐テロワール神社(月読神社・國片主神社・住吉神社)
神々の宿る島として神聖なる氣を放つ壱岐島は神社本庁に登録されている神社の数だけで150社もあります。登録されていない社も含めると1000以上あると言われており、日本一神様の密度が高いパワースポットの島。この日は2023年8月8日は最強開運日とのことで振興課の方のご配慮で神社巡り。何ともうれしい限りでございました。特にパワースポットで有名な月読神社は日本最古の神社と言われている由緒正しい神社で不思議な和が現れたり、壱岐や全国津々浦々の農業への応援を感じ八百万の神様に感謝を告げてきました。
壱岐テロワール(偉人)
「電力の鬼」と呼ばれた偉人 松永安左エ門記念館
長崎県壱岐島出身ので「日本の電気王」、「電力の鬼」と称された松永安左エ門(やすざえもん)(1875~1971)。福沢諭吉の「学門のすすめ」を読んで感銘を受け、14歳で壱岐を出て慶応義塾へ入塾。その後、政治、経済界など、多方面に大きな影響を与えたその生涯と功績は、壱岐市石田町にある松永記念館に数々の貴重な品と共に伝えられており、一度見学する価値ありです。
壱岐テロワール(イカしゅうまい)
壱岐島は豊かな漁場に恵まれ、黒潮から分かれた対馬海流が流れ、東シナ海と日本海という二つの大海の間にあり、回遊する魚の通り道。また、朝鮮半島と九州に挟まれ、潮の流れも速く、「曽根」と呼ばれる海底の高台状の場所が多く、島周辺に栄養豊富な海が形成されています。島の北部に位置する勝本町は、600隻もの漁船が毎夜イカ漁を営んでいる壱岐島最大の漁師町。壱岐島の周辺では、水温や潮まわり、砂地の海底といった自然条件から、大型の剣先イカが産卵のために来遊します。剣先イカ釣り漁は、大型産卵群が対象となる春から初夏にかけて最盛期とのこと。壱岐訪問中にいかしゅうまいを何度も食しました😋お店によってさまざまな工夫を凝らし、これはテロワール感じるしゅうまいなので壱岐にいったら是非堪能してもらいたい逸品☆もっと他のいかしゅうまいも食べてみたいので、是非また壱岐にいきたーい‼と切望します(笑)
壱岐のみなさま、今回たくさんの風土、壱岐テロワールを感じる旅をありがとうございました!
ロマンあふれる壱岐島へ、一度足をお運びくやさーい(^O^)/
投稿者プロフィール
- 野菜に魅せられ、全国津々浦々を駆け巡り、愛とWKWK♪ (ワクワク)をモットーに、野菜のトータルプロデュースを展開中。座右の銘は、「野菜(Yasai)には愛(ai)がある!」。日本野菜テロワール協会代表理事
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