雪の下で3ヵ月間、耐えてきたからこそみずみずしい!
美しい田園風景が広がる富山県砺波平野で栽培される雪たまねぎは雪が降り積もる地域で栽培されていることが大きな特徴です。冬は雪にすっぽり埋もれ、春には雪解け水をたっぷり吸収し、えぐみがなくみずみずしく肉厚なたまねぎに育ちます。もともとは水田だった土地を利用して玉ねぎを栽培している地域は他にはあまりありません。雪のおかげで、冬場は病害虫の防除や雑草処理をしないことから、農薬の使用回数が少なく、安心安全なおいしい「雪たまねぎ」を収穫することができます。
6~8月限定!知る人ぞ知る”秘蔵っこ”新たまねぎ!
美しい田園風景で知られる富山県砺波平野でも、米価の暴落など稲作農家は厳しい現実にさらされておりました。そんな農家の悩みをなんとかしたいと始まったたまねぎ産地化プロジェクト。稲作主体で、冬場、雪に閉ざされる厳しい環境を逆手に取った雪たまねぎのブランド化が平成20年から始まりました。1億円産地づくり事業の戦略品目になり、農業法人や営農組合などの主穀作経営体を中心に作付面積を増やすなど、生産を拡大してきました。生産者が共同で苗づくりをおこない、収穫から出荷までJAの施設を利用するなど、産地として統一した方法で生産に取り組み、となみ野のテロワールに即したたまねぎの栽培体系も何度も何度も改良を重ねることで、7億円産地に!品質の評判も重なり、なかなか手に入らない秘蔵っこ玉ねぎです!6月ごろから収穫が始まり、乾燥・調製して6月から8月にかけてに出荷されています。まだまだ知る人ぞ知る玉ねぎですが、見かけたら是非手にとってみて下さいね。
雪の下でじっくり♪忍耐つよく育つ。
富山県は全領域が豪雪地帯。北海道や佐賀県、兵庫県などの玉ねぎの主産地が、積雪のない時期に栽培するのに対し、雪たまねぎは、積雪期間をまたいで栽培を行う越冬たまねぎです。12〜2月までの3ヶ月間、雪の下でじっくり育ち、春には雪どけ水をたっぷり吸収して名水育ちのえぐみがなく、みずみずしい玉ねぎになります。甘いだけではなく、肉厚で食感が良いのが特徴で6月~8月の期間限定の新たまねぎなので知る人ぞ知る希少な玉ねぎなのです!
雪たまねぎが育つ富山県砺波市へ到着!
富山駅より車で約1時間ほど、到着したのは雪どけ水がじゃぶじゃぶ流れる広大な田園風景。各農家さんが自分の周りの土地を開拓し米作りを行ってきたことで民家が密集せず孤立した状態で散在する散居村と呼ばれる圧巻の風景が広がる。農地が自分の家の周りにあることは、水や施肥の管理、刈り取ったあとの稲の運搬など、日常の農作業をするためにはとても効率がよいのです。また、砺波平野は一級河川の庄川が運搬した土砂によって形成された扇状地であり、飲料水と農業用水が得やすく、歴史的に戦乱の影響も少なかったことや江戸時代、加賀藩が屋敷周辺での田の耕作を許可したことなどから散居村が定着し、 胆沢平野(岩手県)・出雲平野(島根県)・砺波平野(富山県) と日本三大散居集落と呼ばれ、伝統的な文化や風習が色濃く残り、それはまさにとなみ野テロワールなのです✨
五郎丸神明社
雪たまねぎ畑の少し手前で、田んぼの中に佇む鳥居と参道入口に思わず車を止めてご参拝に。はじめて「雪たまねぎ」の畑に来たのは2022年5月の住化農業資材でのお仕事でした。富山県は野菜の産出額が39年最下位なのもあり、富山県に来ることがなかったのです。きっとあの時の雪たまねぎのご縁が富山県とのご縁を結んで頂いたんだと感謝の気持ちを込めてまずは誠心誠意ご参拝✨
やっと出会えた!シーズン到来の雪たまねぎ
2024年5月22日。ちょうど収穫真っ最中の雪たまねぎのベテラン宮越さんの畑へ。米、大麦、にんにく、雪たまねぎなどいろいろな作物を栽培している。富山県の農家さんは稲作だけではなく、野菜、花き、果樹など複合型の作型が多い。雪深く、川の氾濫など災害も多かったため、働き者で何でもできるお百姓さん!ちょうどこの時期は黄金色の大麦が実り、まさに収穫まじか。雪たまねぎも収穫を終え、日干ししている圧巻な光景!現在雪たまねぎ部会は95名。高齢化もあり、雪たまねぎの新規就農者さんも絶賛募集中とのこと。
今年の天候で雪たまねぎにも、、、
この暑さで雪たまねぎからひょろひょろとながーい芽がトウ立ちして花が咲いてしまっている畑も。この雪たまねぎは全量廃棄だそうです。。。最近の温暖化現象は雪たまねぎの畑でも被害を及ぼしておりました。せっかくつくってきたのにとても残念な光景です。何かに利用したい。そんな気持ちになりました。
【初訪問】2022年5月 富山初上陸 となみ野訪問
水田からの脱却。お米→玉ねぎ時代をつくってきたJAとなみ野を訪問。稲作に園芸作物を組み合わせたとなみ野型複合経営を推進し「旭日小綬章」を受賞した佐野日出勇組合長にお祝いの言葉をお届けする付き添いとして訪問したのが2022年5月。地域農業活性化にかける熱い想いと国や行政をまきこんだ大きな施策、そして多大なる努力のお話をお伺いしたときの感動は今でも覚えています。当時82歳組合長。ものすごい人に出逢い、あぁ!こうして土地改良と農業は発展するのだ!そして、私もいつかそうなりたい!
平成21年から特産化を進めている越冬タマネギ。そして、新たな取り組みがスタートしていることも。1丁7反の一枚畑がスィートコーンへ。スニーカーでも作業できるスニーカー農業へ農業界はまだまだ進化するのだ!とお米産地でなかなか来ることはなかった富山県。時代をつくってきた方々のお話しがきけたことに感謝したひとコマでした。
【2度目】2024年4月再訪問
雪たまねぎの佐野会長にお会いしたご縁からスタートした富山県とのご縁。今ではとやまテロワールベジとして頻繁に富山県に訪問することが増えたこともあり、雪たまねぎと佐野会長にどうしてもお会いしたくて3年ぶりの再訪問。まずはあのときの感動と感謝をお伝えし記念撮影。雪たまねぎのすばらしい乾燥施設もしっかり見学させて頂き、この施設をもっともっと活用したいと心に刻む。佐野会長はじめ、雪たまねぎ事業に携わってこられた素晴らしい先人の想いを感じ未来へつなぐ活動をしたいと強く感じました。
ベジラブcooking♪
”新たまねぎは栄養分の宝庫”
1、血液サラサラ効果が期待できる硫化アリル。
血液の凝固を防ぎ、血液をサラサラにしてくれる効果があります。また、血中コレステロール値をダウンさせて、動脈硬化や心臓病の予防にも効果があるとされています。
2、腸内環境を整えるオリゴ糖。
腸内の有用菌を増やし便秘解消や肌荒れを予防する効果が期待できます。更に虫歯の予防や血糖値の抑制にも期待。
3、抗酸化作用が期待できるケルセチン。
生活習慣病や紫外線から肌を守ってくれる効果も期待。
まさに紫外線が強くなってくる季節には積極的に摂りいれたいですね。
”初夏”が旬☆雪たまねぎをたっぷり食べましょう!
旬とは野菜たちがたくさん出てきて、栄養たっぷり!おいしい時期!
雪たまねぎをたんまり食べること✨それはまさに富山県となみ野のテロワール感じる食卓。おいしいトリップ!きっとご先祖様や八百万の神様と☆ツナガル☆のではないでしょうか?
Let’sベジませ!雪たまねぎ♪
投稿者プロフィール
- 野菜に魅せられ、全国津々浦々を駆け巡り、愛とWKWK♪ (ワクワク)をモットーに、野菜のトータルプロデュースを展開中。座右の銘は、「野菜(Yasai)には愛(ai)がある!」。日本野菜テロワール協会代表理事
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